Trouble

労働トラブル対処法 ― 賃金未払い・搾取から身を守る

読了目安 5分最終更新 2026年6月

「時給が最低賃金以下」「残業代が出ない」「給料が振り込まれない」― ワーホリ、特に日本人が狙われやすい労働搾取。知識があれば防げます。

まず知っておくべき権利

オーストラリアでは、ビザの種類に関係なく、働くすべての人が「National Employment Standards(NES)」という法律で守られています。ワーホリだから、外国人だから、という理由で権利が減ることはありません。「ビザがあるから文句を言えない」は完全な誤解です。

あなたには権利がある

最低賃金を受け取る権利、カジュアルローディング(臨時雇用の割増)、スーパーの積立、安全な労働環境、不当解雇からの保護。これらはすべて、ワーホリにも適用されます。

よくある労働トラブル

トラブル 01

最低賃金以下の時給

「時給 A$15 現金払い」など。2026年の最低賃金 A$24台を大きく下回る違法な条件。

トラブル 02

賃金の未払い

働いたのに給料が振り込まれない、辞めた途端に連絡が取れなくなる。

トラブル 03

スーパー未払い

雇用主が義務であるスーパーの積立をしていない。

トラブル 04

偽装 ABN 契約

実質は従業員なのに ABN で契約させ、雇用主の義務を逃れる。

「キャッシュジョブ」の落とし穴

現金払い(キャッシュジョブ)自体は違法ではありませんが、最低賃金を下回る現金払いは違法です。また、現金払いだと給料の記録が残らないため、未払いが起きたときに証明が難しくなります。さらにスーパーが積み立てられず、税還付も受けられないなど、長期的に見て損をすることが多いです。

⚠ 記録を残そう

労働時間・時給・支払い状況は必ず自分でも記録しておきましょう。勤務時間をメモする、給料明細(Payslip)を保管する、雇用主とのやりとりをスクリーンショットで残す。トラブル時にこれが証拠になります。

トラブルに遭ったときの対処

  1. まず証拠を集める労働時間の記録、給料明細、契約書、雇用主とのメッセージなど。
  2. Fair Work Ombudsman に相談労働問題を扱う政府機関。相談は無料で、匿名でも可能。ビザに影響はありません。
  3. 未払い賃金の請求Fair Work のサポートを受けながら、未払い分の支払いを請求できます。
  4. 必要なら通訳を使う英語に不安があれば TIS(131 450)で日本語通訳を介して相談できます。
✏ YourMate's Note

「せっかく雇ってもらったのに文句を言ったら申し訳ない」と我慢してしまう人が多いですが、正当な賃金を受け取るのは労働者の当然の権利です。泣き寝入りする日本人が多いからこそ、搾取する側もそこを狙ってきます。おかしいと思ったら、まず Fair Work に相談を。ビザには一切影響しません。

我慢は美徳じゃない、権利は使おう

相談窓口まとめ

  • Fair Work Ombudsman:13 13 94(fairwork.gov.au)|賃金・労働条件の相談
  • 通訳サービス(日本語):TIS National|131 450
  • ATO(スーパー未払いの報告):ato.gov.au
  • 緊急時(危険を感じたら):000
FAQ

労働トラブルについてよくある質問

Fair Work に相談するとビザに影響しますか?+

影響しません。Fair Work Ombudsman は労働者を守る機関で、ビザの状況に関わらず相談できます。相談したことで不利益を受けることはありません。安心して利用してください。

すでに辞めた職場の未払い賃金も請求できますか?+

できます。退職後でも未払い賃金の請求は可能です。労働時間や給料の記録など証拠があると手続きがスムーズです。Fair Work にサポートを求めましょう。

最低賃金はいくらですか?+

2026年時点の全国最低賃金は時給 A$24台です。カジュアル雇用の場合はさらに25%程度のローディング(割増)が加算されます。これを大きく下回る条件は違法の可能性が高いです。(出典:Fair Work Ombudsman)

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