ワーホリに保険は義務?
まず正確な話をします。ワーホリビザ(subclass 417/462)は、学生ビザと違って保険加入が「法的な必須条件」ではありません。学生ビザ(500)には OSHC 加入という明確な義務がありますが、ワーホリにはそれに相当する強制加入義務はない、というのが正確なところです。
義務ではない=入らなくていい、ではありません。オーストラリアの医療費は非常に高額で、入院すると1日 A$1,500〜4,000 以上かかることも珍しくありません。ワーホリは Medicare(公的医療)の対象外なので、無保険で大きな怪我や病気をすると、数十万〜数百万円の請求が来ます。実質的に「入らないと危険」です。
保険の3タイプ
ワーホリが選べる保険は大きく3種類あります。目的に応じて選びましょう。
① 日本の海外旅行保険
日本の保険会社(損保ジャパン、AIG など)が提供する、渡航者向けの保険。日本語でサポートが受けられ、キャッシュレス診療に対応していることが多いのが強み。1年間で10〜20万円程度。
こんな人向け:日本語サポートを重視したい人、最初の1年の人
② OVHC(Overseas Visitor Health Cover)
オーストラリアの保険会社(Bupa、nib、Medibank、Allianz など)が提供する、現地の医療保険。現地の病院ネットワークに強く、日本の保険より安いことが多い(年 A$700〜程度〜)。英語でのやりとりが基本。
こんな人向け:長期滞在の人、コストを抑えたい人、現地に慣れている人
③ クレジットカード付帯保険
一部のクレジットカードに付いてくる海外旅行保険。ただし補償期間が「出国から90日間」などと短く、ワーホリの長期滞在では途中で切れるのが難点。あくまで補助的な位置づけです。
こんな人向け:短期の補助として、他の保険と組み合わせて
イギリス・アイルランド・ニュージーランドなど一部の国は、オーストラリアと相互医療協定(RHCA)を結んでおり、Medicare の一部を使えます。ただし日本は RHCA の対象外なので、日本人ワーホリは Medicare を一切使えません。保険は必須と考えてください。
保険選びのチェックポイント
- 補償期間が滞在全体をカバーするか:1年ワーホリなら1年間フルカバーの保険を。途中で切れると無保険期間ができます。
- 待機期間(Waiting Period):多くの保険で、既往症は12ヶ月の待機期間があります。一般治療も2ヶ月待機の場合があります。
- 既往症の扱い:持病がある人は、カバーされるか必ず確認を。渡航中に発症したものは「既往症」扱いされることがあります。
- アンビュランス(救急車):オーストラリアは救急車が有料(数百〜千ドル超)。カバーされるか確認しましょう。
- 歯科・処方薬:基本プランではカバーされないことが多い。必要なら上位プランを。
「若いし健康だから大丈夫」と無保険で来る人が一定数いますが、これは本当に危険です。ワーホリは肉体労働も多く、ファームや建設現場での怪我、交通事故、食中毒など、リスクは意外と高い。実際に無保険で大怪我をして、帰国せざるを得なくなった人も見てきました。保険はケチらないでください。
保険だけは絶対ケチっちゃダメ
加入のタイミング
日本の海外旅行保険は出国前に加入するのが基本です。OVHC は渡豪後にオーストラリア国内から加入することもできます。どちらにせよ、無保険期間を作らないよう、渡航初日からカバーされる状態にしておきましょう。ビザ申請時に保険加入証明を求められるケースもあるので、早めに手配するのが安心です。